医療事務は女性に最適の仕事
昨今、夫婦共働きで女性も仕事に出ている家庭は大変多いです。また、小さな子供がいるような女性にとっては、環境的に働くことができる職業や職場が限られているのが現状です。しかし他方で、福利厚生の向上によって子供を抱えるような母親でも十分働くことができる仕事も増えてきています。
医療の仕事においては、「医療事務」などがそうした女性向けの仕事として人気があります。医療事務と言うと一般的に病院の会計をしている職員の姿を想起すしますが、それ以外にも多くの仕事を担当しています。患者や電話予約などへの応対・初診患者に対する問診の手配・診察券の発行や受理・業者への対応など様々なものをこなす総合事務的な職種であると言えますが、特に重要な職務としては治療費の確定があります。医療事務の仕事には「レセプト」と呼ばれる専門の書類があり、そこに治療内容に応じて法律によって定められた金額計算の結果を記入するとともに、患者負担の割合を算出して請求します。さらに、国が負担する治療費の算定も行い、請求のための書類を作成することになります。言わば病院の治療費出納に関する雑務を一手に引き受けることになるわけですが、この治療費の確定とレセプトの作成には一定の知識と経験が必要になってきます。
医療事務に携わる上では特別な資格などは要しないものの、レセプトには提出期限などもあることから、専門の講習などを事前に受講しておくことが望ましいといえるでしょう。しかし、就職のハードルは概して高くないため、一度職を離れた女性などが仕事に復職する際に最適の職種だと見なされているのです。